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muse ballet studio 15th anniversary 第12回発表会「成長-grouth−」  於フロイデンホール

プログラム1

 

オープニング

アーチ型の花かざりを頭上に掲げて、全員が踊る。

 

ゴーストボールより  女 永瀬愛莉奈  男 アイベック・バザルヴァイエワ

両名ともゲスト出演。身体面、技能面いずれからも熟成した踊り。

 

おもちゃの兵隊の行進

プレバレエクラスの幼児4人が踊る。

 

時のワルツ

キッズクラスの3人が踊る..

 

眠れる森の美女よりパ・ド・シス

優しさ、元気、鷹揚、やんちゃ、勇、リラの各精を歴代コンクール受賞者6人が踊る。この他に、妖精たちを3名が踊る。

 

プログラム2

 

カッコウワルツ

プレバレエクラスの幼児4人が踊る。

 

ヴァリエーション

9演目があらゆる層のダンサーによって踊られる。

 

アレルギーナよりパ.ド.ドウ   岡本姫奈  末広雅弘

巴里の炎よりパ. ド.ドウ    片桐藍   栗野竜一

白鳥の湖よりグランアダージョ  永瀬愛莉奈 沖潮隆之

上記3者の男性はすべてゲスト。男性ゲストについては言うまでもないが、女性は皆手足が細くて長く、どちらかというと長身で、極めて見栄えのする容姿である。ちょっと他バレエ教室では見られない特徴である。そして、生徒数が少ないだけ指導が行き届いていると思われ、とにかく立派である。あちこちで発表会を見てきたが、思わぬ伏兵が現れた。

 

プログラム

 

くるみ割り人形より  お菓子の国

ディヴェルティスマンが、ほぼ全員によって順に踊られた。男性ゲスト4人も踊った。最後を飾る清水モニカと永瀬孝之のパ・ド・ドウはまた立派であり、客席は興奮の渦に巻き込まれた。

これほど容姿と技能が熟した教室は珍しいだろう。

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 09:33 | comments(0) | - |-
神谷久実子バレエスクール  16thCherry Concert 於  豊田市民文化会館

乳幼児、小学生、中学生、高校生がそれぞれ、相当数所属しており、同じ年齢層の組み合わせが可能で、背丈まで揃えてあるものも見られた。技能、演技が整然として充実し、衣装の色調も明るく、楽しむことができた。

特に男性ゲストを6名を起用し、彼らだけの群舞もあって見事だった。他にゲストは女性2名。

第3部で上演された大寺資二さん振付の「卒業記念舞踏会」は、同一テーマを以前見たことがあるが、パロディーだとしても、ロマンチックに仕上げた方が心に沁みる。なんか、ごたつきが多すぎたように思う。バレエだから、どんな場合も美意識が欲しい。

プログラム

第1部 1、 ショピニアーナ (別 名、レ・シルフィード(Les Sylphides)と呼ばれる)

    2、トリッチ・トラッチ・ポルカ

    3、セレナーデ(小夜曲)

    4、ミッキーマウスマーチ

    5、Ballet

第2部 1、ファラオの娘   第2幕より

   2、コッペリア     第3幕より

     結婚  スワニルダとフランツの踊る結婚のパ・ド・ドゥ中の男性ヴァリアシオンはバレエ団によって違うことあり。

     仕事

     あけぼの

     時

     祈り

     戦い1

     戦い2

第3部 

   「卒業記念舞踏会」振付:大寺資二    

  

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 13:49 | comments(0) | - |-
 第7回YMバレエカンパニー発表会   於  穂の国豊橋芸術劇場PLAT

 中堅層にあたる少女が多く、粒揃いで、結構よく踊れた。また、無料にもかかわらず、背景の森は鬱蒼として迫力があり、リーズの家とその恋人コーラスの家が向かいあって作られていた。リーズの家の中は舞台一杯にセットされ、玄関や窓、椅子、暖炉等も備わっていた。

 第1部は創作バレエ「白雪姫と7人の小人(全1幕2場)」であった。

 白雪姫の継母は、魔法の鏡が自分より美しいのは白雪姫と言うのを聞いて、白雪姫がまだ生きているのを知り、魔女に化けて、森の中で小人や動物たちと暮らしている白雪姫を訪ね,毒リンゴを渡す。これを食べた白雪姫は、死んでしまうが、通りかかった王子のキスで、生き返ると言うもの。魔法の鏡は手鏡で小さかった。もっと大きなもので貫録を出した方が良かった。

ワルツ、森の精、7人の小人、小鳥、リス、ウサギ、天使など、数人の群舞があり、衣装と共に踊りもそれぞれに変化し、見ていて楽しかった。衣装も明るい色で感じよかった。この後、13人がそれぞれヴァリエーションを踊った。

 第2部はクラシックバレエ「リーズの結婚(前2幕3場)」であった。主役のリーズはコーラスを愛しているが、彼女の母シモンは金持ちの領主トーマスの息子アランと結婚させようとする。色々ないざこざがあったが、最後は、リーズとコーラスは、結ばれる。

リーズの友人、コーラスの友人、鶏、ひな鳥、村の子ども、娘、などが数人づつ、異なる衣装で交互又は同時に踊った。ストーリーにかかわらず、動きにユーモアがあり、楽しかった。冒頭のように舞台装置が充実していた。

 

 

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 20:37 | comments(0) | - |-
田川陽子バレエアカデミー      第14回バレエ発表会   アートピア

乳幼児と中高年夫人が多い割に中堅となるべき小中高校生が少ない。乳幼児には比較的単純な手足のあげさげ、広げてすぼめるなどが中心であった。中高年の皆さんには肌のたるみやしわを隠せず、動きの面でも少女たちにはかなわない。ロングスカートの年相応の配役でもやれば見られるだろう。

白鳥の湖2幕のクライマックス 「4羽の白鳥」ではその曲の流れる間、乳幼児のダンスにとって変えられていた。逆に言うと、4羽の白鳥が踊れるほどの人材がいないということ?

速く手足を活発に動かすタンゴバレエは少女にして初めて可能で、見事な動きであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 14:30 | comments(0) | - |-
斎竹恭子バレエスタジオ  第27回発表会  於  穂の国とよはし芸術劇場 Plat

斎竹恭子バレエスタジオは豊橋市緑ヶ丘に本部スタジオを置くバレエ教室である。

幼児11人、ベビー16人と年少者が半部以上を占める。そのため、こうした年少者も、少女たちに交じって同様に群舞を踊る場合が多い。そのせいか、年少者が概してよく踊れる。小学生は中堅として、よく頑張っている。賢い生徒が全体に目配りして、チームをリードしている印象である。

  ただ、生徒さんたちに笑顔が少ない印象である。斎竹先生自身、あまり笑顔を見せないようで、自ずと生徒もそうなるようだ。

特に、最初の幕が開いたとき、観客を笑顔で迎えられると嬉しくなる。

ゲスト

松岡怜子バレエ団 安部喬

 

演目は次の通り。

ラデッキー行進曲、

眠りの森の美女より、リラの精のVa

海賊よりメドーラのVa

ジゼルよりぺザントのVa

白鳥の湖よりパ.ド.トロワ

クラズノフ「四季」より

ラ・シルフードより シルフィードの踊り

パキータより

 

 

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 22:41 | comments(0) | - |-
第8回オオミナオバレエスタジオ発表会         於いてアイプラザ豊橋

第1部   バレエコンサート機 Who Cares?]より  American Girl 

                                             「ラ・バヤデール」より Cherry Blossom

                                            「レ・シルフィールド」より 

                                               クラリネット・キャンデー 

                 ONBジュニアバレエ作品「シルビア」より        

 

第2部   バレエコンサート供 岾ぢ院廚茲螢ダリスク ポルカ・シュネル

                                            「ゼンツアーノの花祭り」より Concerto 

                                            「パリの炎」より Contrast ドン・キホーテより

 

第3部   リトルマーメイド   出演者大勢。大変賑やかに。主役のアりエル

                                                赤毛でとても可愛かった。

                                                ミュージカルを見ているような印象。

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 20:15 | comments(0) | - |-
キエフバレエ  チャイコフスキー三大バレエ        岡崎市民会館

ウクライナの首都キエフより、バレエ劇場が来日。バレリーナの顔は皆丸くて小さくて鼻がたかい、。足は長くてスタイルが良い。

演技については、プロの大人だし、非の打ちどころがない。

くるみ割り人形、白鳥の湖、眠れる森の美女よりぞれハイライトの部分を演じた。

「くるみ」についてはどこの部分かよくわからなかった。

「白鳥」にいついてはバレエブランの第2幕、幾何学模様に富むコールド、王子と白鳥ひめのアダ―ジオ、4羽の白鳥など、何度見てもバレー中のバレーである。このハイライトでこの部分より勝るものはないだろう。他のバレえがつまらなく感じる。

「眠れる」についてはローズアダージオがから、宝石の精やが長靴をはいた猫など童話の主人公が登場する。ラストはデジレ王子とオーロラ姫の結婚の踊りのグラン・パ.ド・ドウで盛り上がる。中でも紫の衣装を着けたリラの精は紫の衣装を着けて、まるで人形のようにかわいく美しくいつまでも見ていたかった。

 

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 17:30 | comments(0) | - |-
第18回金澤志保バレエスタジオ発表会    於;日進市民会館

本番は「くるみ割り人形≫であるがそれに先立ち、バレエコンサートとして、「コッペリアより平和」「眠れる森の美女よりブルーバード」「白鳥の湖よりパ・ド・トロワ」「ら・ばやでーるより第1ソリストのVa]「シルビアよりシルヴィアのVa][海賊より」「j白鳥の湖より黒鳥」があった。スピード感、切れ味においていまいちの感があった。しかしラストの黒鳥は満足に近いものであった。

 

くるみ割り人形

第1幕

シュタールバウム家で家族4人が大きなクリスマスツリーの飾りつけをしている。

中幕が下りて雪の降りしきる街路を夫婦、親子連れが、シュタールバウム家のパーティーに急ぐ。雪合戦をやっている子もいる。

中幕が開くと客の集まったシュタールバウム家でパーティーがはじまる。

子どもたちの踊りがある。御なじみの景気の良い曲が響く。とても良い。

紳士淑女の踊りがある。お馴染みの景気の良い曲が響く。かなり良い。

 

ドロッセルマイヤーが持参した箱の中から、スコチッシュ人形、フランス人形、アラビア人形が順に出てきて特有のを踊りを見せる。3にんとも人形の感じが良く出ていてかわいかった。

クララはドロッセルマイヤーから、くるみ割り人形をもらいます。

深夜、クララがソファでくるみ割り人形と寝ているところへ、ネズミの群がやってきます。これに対して、兵隊たちが銃を剋いで対抗します。緒戦に大砲が爆裂しましたが、もっと戦いが進んでとどめを刺す意味でもっと後の方がよかった。

クララがスリッパを投げてネズミのお王さをやっるけところは、うやむやのうちになされて、はっきりそのことを印象づける必要があったとおもう。

やがて、クララは王子に案内されて雪の国に行きます。複数の雪の聖が舞台1杯に広がるようがるように、真っ白な衣装で踊ります。雪も降っていますが、曲の出だしはいかにも寒々とした感じでで印象に残ります。

バレエブランの雪の国は、くるみ割り人形を独特のムードで引きしメマス。

第2幕

ディヴルティスマンガ始まります。

スペイン  男女2人が躍る、お馴染みです。

アラビア  女性5人が躍る。お馴染みの生ぬるい曲。

中国    2人が人差し指を立てて、ピョンピョンはねて踊る。

あし笛   4人の女性がが薄緑色のワンピースを受けて軽やかに踊る。

ぎギゴーニュおばさんとキャンディーボンボン  子どもたちが大勢踊る。

天使たちの踊りが入り、グランド・パ・ド・ドウが始まる。

 

ヴァラエティに富んで、とにかく楽しめる踊りである。

 

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 05:46 | comments(0) | - |-
浜松シティーバレエ    白鳥の湖 アクトシティ―浜松

3回ほど観賞記を飛ばした。年取って気力が出なくなったせいである。元気旺盛な頃は、帰宅した直後から書き出し、徹夜で書き、

夜の明ける頃、書き終えたものだ。

 

定評の浜松シティーバレエの公演とあって、本日見に行ってきた。

 

クライム・リショイス・カンパニー(札幌舞踊会)代表   坂本登喜彦氏 の演出、振り付け、指導によって従来の白鳥の湖とはだいぶイメージが変わっていた。

 

主宰の藤井久美子さんはプログラムのあいさつで、

「「白鳥の湖」のコールドが大変なことは、踊ってきた私が1番良く知っています。コールドバレエの技術はもちろん、一糸乱れず揃うこと、さらに感情表現も必要です」

とのことで、さもありなんと心から、賛同いたします。それだけに白鳥の湖のコールドは何度見ても素晴らしい。

 

それは、悲しいほど美しく静謐にして清澄なのである、そして整然一致として、純粋である。。

 

ところが、今日の白鳥の湖は、多彩に富み賑やか過ぎた。藤井久美子さんがコールドが大変だということもここでは余り感じなかった。ピタッとそろっている印象に乏しかったからである。絢爛豪華は「眠れる森の美女」の形容詞だが、なんだかそれに近くなったようである。

 

私は「白鳥の湖」以上に「白鳥の湖」の公演を見たかったのに残念であった。白鳥の湖の中でも第1幕2場(2幕とする場合もある)でも、四羽の白鳥が現れる頃がクライマックスである。4羽の白鳥の踊りが、うまくいくかとはらはらしながら息を止めてみていて終わったところでブラボーを叫ぶ。

posted by: michiru(写真) | バレエ・ダンス | 00:16 | comments(0) | - |-
私小説  ジゼル

私小説   ジゼル

 

プロローグ 
 私は現在76歳である。
   
> かっては、 家庭裁判所調査官として、名古屋、大阪、豊橋、新宮、和歌山などを転々とし、非行少年や離婚、遺産相続事件の当事者を調査して、調査報告書の作成、電話があっても電話聞取り書の作成と、何でも文書に残すことが求められた。
 また、紛争当事者の間に入って、両者の板挟みになり、苦しむことは日常茶飯であった。
 こうした、過重で葛藤の伴う仕事に就いている限り、うつ病が軽快する見込みはなく、悩んだ末、55歳の時、入院中に辞表を提出した。

  在職中から55才で退職後にわたって、気晴らしに、楽団の演奏を聴いたり、宝塚歌劇を見たり、演歌を聞きに行くなどしたが、来日したロシアのバレエ団の「白鳥の湖」の公演第2幕で、群舞の白鳥たちが舞台の左右両側に縦1列に整列して、両手を前に組んで、やや頭を下向き加減にして、ピタリと静止した時のその楚々とした美しさと慎ましやかさ、優しさに、これほどまでの表現を可能にするバレエに驚嘆した。

 ただ、頭を下げるだけでなく、膝を半分折り、腕を頭上にくるりと持ち上げるレヴエランス(お辞儀)もとても新鮮だった。
 以後、バレエに病み付きになり、週末には殆どバレエを見に名古屋方面に出かけるようになった。。
そして、ただ、見っぱなしでは勿体無いからと、ブログに「Ballet fan michiruのバレエ・ダンス観賞記」を連載し始めて約12年になる。 そして、一時期、アクセスが月に1万を越える人気ブログになった。
>  
 更に多くの人に見てもらいたくて、バレエの発表会に行ったり、電車に乗って、隣席になった若い女性などに「趣味でやっていることですが」と言ってブログアドレスの入ったカードにバレリーナのシールを貼って配るようになった。
 大抵どの人も、ニコリとして受け取ってくれる。見知らぬ相手だから多少、戸惑うこともあるが、こんな形でも若い女性ともコンタクトが取れ、こちらの気持を受けて、カードを受け取ってもらえると大変嬉しかった。

 

 36歳の時、私は家を新築した。家の新築で、本人や身内が生死にかかわる災難に見舞われる例をがあち、こちでみており、私の場合はこれから述べる事件がそれだったのかと思う。ジンクスだと言われれば返す言葉がないが、新築など一生の1大事であるから、何らかの風の吹き回しということがある。

 

ローカル線下り列車
 当時、私は豊橋の家庭裁判所に勤務しており、帰宅するのに、豊橋始発の天竜峡行きの飯田線に乗った。まだ座席はところどころ空いており、やがて通路の反対側の座席に年のころ20才くらいの色白で目鼻立ちの整った髪の長い女性が乗り込んで来た。紫色のドレスが白い肌と程よいコントラストをなして素敵な感じだった。
>  私は、この女性にも、カードを取り出して渡した。彼女は派手な文字で書かれたカードと、中年男の私を見比べながら、その不釣合いに笑みを浮かべて頷きながら大切そうにバッグにカードをしまった。

 電車の待ち時間も残り少なくなり、次第に座席が埋まる。

 発車間近になって、女性の向かいの空いた席に、中年で土工風の長身の男と背の低い男が座った。この両名のうちでも小柄な男は黒い着衣に日に焼けた真っ黒な顔で眼光鋭く、顔には歌舞伎俳優のような隈取の刺青を入れていた。如何にも悪玉という印象である。普段飯田線にこのような乗客は見られず、流れ者であることは明らかだった。

 私は、そちらを、ちらりと見たあと読みかけの心理学の書を続けて読んで居たが、電車が発車後暫くして、通路の反対側の座席に居た男2人がニヤけた笑い声を出し、何やら尋常でない雰囲気である。振り向くと例の男2人が先ほど、私がカードを渡した女性にちょっかいを出している。
逃げて逃げられるものなら、逃げるだろうが、恐怖のため体が竦んでしまい、最早、身動きできないようだ。勿論声も出ない。女性が抵抗できないことを良いことに、長身の男が女性の襟首を大きく開いて片方の白い肩を露出させ、背の低い悪玉がスカートを捲り上げ、大腿もあらわに、女性にとってはこの上ない恥辱に声も出ない様子である。
>  
 衆人環視の中で、ここまでやる男達の大胆不敵と悪辣さに我が目を疑った。しかし、2人の男のうちでも、背が低い男のとりわけ悪玉の形相には誰しも身の縮む思いであった。乗客の誰もが、男2人の所業を制止できず、みな素知らぬ顔をしている。拘わったら、自分の方が何されるか分からないと言う我が身可愛さから、車内の客皆が息を殺していた。

 凍りつく車内
私は先ほど女性にカードを渡した縁で、この女性とほんの少しだけ喋っただけであるが、好感の持てる女性だった。しかも私が一番近くの席に居て私の方を向いて、その目は私に助けを求めている。誰よりも、先ず私が何とかしてあげなければいけないだろうと思った。

 どうなるかは分からないが、ひとこと
「あなたたちやめてください」
と言った。

 これで、やめるなら普通の人たちだ。

 しかし、彼らは女性にかまうのはやめたけれども、私に矛先を向けてきた。
そして、背の高い男が背後から私の頭を押さえると、背の低い悪玉が私の頭部をしこたま殴り始めた。それは、際限なく、殴られっぱなしで幾駅も通り過ぎた。
私は、他の乗客に大声で呼びかけた。
「どなたか車掌に連絡して暴力を止めてください」
しかし、これに対して、誰一人反応する者は無く、車内全体がはハイジャックにあったように凍り付いていた。
 誰一人として手足、首など微動だにせず、少しでも動いたら何されるか分からないという恐怖におののいていた。
私は言ったことを謝れば、許してくれるかと思い、今度は「どうも、すみませんでした」と言った。

 日本人なら大部分の人がこれで収まるはずのところ、半島人と思しだけに逆効果であった。
「今になって、謝るくらいなら、最初から言うな。」
と言って、前より一層激しく殴って来た。もう埒が明かなかった。
 そのうち車掌二人が回ってくると、悪玉はぴたりと殴るのをやめた。
私も、これで、やめてくれそうな気配だったので、車掌にひとこと、「大丈夫と思います」と言うと、車掌はその場を早々と立ち去った。実は車掌も逃げ腰だった。私に言葉をかけてくれはしたものの、その場を一刻も早く立ち去るよいうにがは後ろに引いていた。
 彼らとても、我々以上の犠牲など払う気が最初からないただの乗務員なのである。
本当に頼りになるのはレールウェイポリスであろうが、彼らがこのようなローカル線に警乗することはまずない。

 車掌の姿が見えなくなると、男は待ってましたと言うように、私の頭を再び前以上にひどく殴り始めた。もっと、真相を車掌に伝えておくべきだと思ったが遅かった。結局、私も言うべきことを言えなかったのだ。
客は誰一人微動だにしない。そして、車内の知らない者同士が心を一にして協力して悪玉に立ち向かうなどと言うことは、依然として不可能である。

 しかし、一人でも、二人でも私に加勢してくれる人が居たら状況は随分違ったものになっていただろう。
殴られ続けて、私はこのまま死ぬと思った。過ぎ去った出来事…とりわけ、子どもらが小さくて一緒に遊ぶのが楽しかった頃・・が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
>  
 人は死に直面したとき一瞬にして自らの全人生を回顧するもののようである。
>  
>悪夢

 しかし殴打され続けて、頭が、朦朧とするに連れて、私の意識は次第に現実から離れ、ジゼル第2幕のウイリの住む森の中の沼のほとりであった。
、そこには若くして死んだ娘たちの死霊であるウィリ達が暮らしていた。その数は多く、白いロマンチックチュチュを着けけ、沼のほとりは、白一色に染まった。る。それ自体は壮観であるが、彼女達に笑顔はなく、ただひたすらに、私に一緒に踊るように迫る。
 ウイリ達の女王ミルタは私に「死ぬまで踊るように」と命じた。
>多勢のウイリ達に取り巻かれたり、追いかけられたり、突き放されたり、際限なく踊らされる。迷い込んだら最後、生きて帰れない所であることを知った。本当に死ぬのだと思った。

 その時、十字架の形をした真新しい墓の裏から、ミルタに呼ばれて若い女性が出て来た。それは、男2人から嫌がらせを受けていた夕希がウィリに成り変わった姿であった。
まだ、この森の中では新参者であるだけに、初々しかった。彼女の現世での名は夕希で、異界ではジゼルと呼ばれた。

 私が再びミルタの前に呼び出された時、ジゼルが飛び出て来て、ミルタの前にひざまずき、私をこれ以上踊らせず、命を助けるように乞うた。しかし、ミルタは頑として認めない。
しかし、漸く長い夜がしらじらとしてくると、ジゼルもミルタもその他のウイリ達も一斉に消えて居なくなった。
>  
 電車は降車駅の新城に着き、下車する時が来た。気が付いたときには、夕希はそれまで座って居た席から消えていた。 私は悪玉の制止を振り切って、列車から飛び降り改札を駆け抜けた。男が降りて追っかけて来る。

 駅の玄関前にはパトカーと救急車が待機していた。車掌が車内から110番したものと見える。
>  
 幸い、私は、既に遅くて閉店した店の前の暗闇で向こうを向いて立小便している背の低い悪ガキを見付け、警察官に指差した。
私をしこたま殴り続けた男に間違いなく、その場で、緊急逮捕された。
 もう一人背の高い男が見付からなかったが、この男は一寸私の頭を抑えたが、殴ることはしてなくて、今回立件は見送られた。
>  
言うは易く行うは難し
そして、私は救急車で新城市民病院に運ばれた。唇や額に外傷はあるが、殴られ続けたのは頭部であり、脳に損傷があるかどうか、脳波や頭部X線撮影などの検査をした。 検査の必要もあり、4日間入院したが、最初に被害女性の夕希とその父六蔵(当時60)が見舞いに来てくれた。六蔵は私を「娘の命の恩人だ」と感謝の言葉を述べた。
 夕希は軽く会釈しただけだったが、異界で見たジゼルとそっくりであり、あの時から私は彼女に恋したようだ。彼女は年を言わないので分からないが、親子以上に年が離れている。
 翌日には、私の拘わったこのたびの一件が毎日、中日新聞などに大きく掲載されていた。
 中日新聞は「車内で女性にからむ酔漢」「止め男に暴行、逮捕」との見出しを上げた。
 毎日新聞、東愛知新聞、東海日日新聞もそれぞれ、見出しを出してそれぞれ大きく報道していた。
新聞記事から、男両名は奥三河の奥地でダム工事をやっている現場に働きに行く途中であった。小柄な如何にも悪玉の男は傷害、暴行、脅迫、窃盗など前科一六犯であることも分かった。家も家族も無い日雇い労務者で暴力の常習犯と言ってもよかった。
>   
 入院後、新城警察署員が私のところに供述調書を取りに来た。男に何回ぐらい殴られたかと言うことについて、できれば回数をはっきり言えたらと思ったが、残念ながら数え切れないぐらいとしか言うことができなかった。もう少し、どの駅から最終の新城駅まで殴られたのか、覚えて居れば良かったと反省するが、心許ない供述で終わった。  そして、犯人は厳罰に処するよう意見を述べた。
>  
 私は特に異常はなく入院四日目に退院し家に戻った。
>  
 その字体や文言から明らかに女性と思しき無記名の葉書二通が送られて来た。私の勇気を称え、労をねぎらい激励し、傷を負ったことへの見舞いの言葉があった。
想像するに、一人は、私が結婚する前に一度だけ会った人ではないか、もう一人は高校の同級生と思われた。
 、勤務先では、「公務員たるもの事件に巻き込まれて軽率である」という上司の注意が待っていた。市民感覚とは違うお役所感覚である。また、4日ほど入院した間に私がやる予定だった仕事は上司が一人ですべて引き受けてやってくれた。2人前の仕事を同時にやるのあるから、余程に有能でなければできない。文句の1つも言わず、私の担当分をこなしてくれた上司には感謝したい。
 私は、その後、特に心身に特別異常もなく、異常をきたすようなことはなく、家庭裁判所調査官としての勤務を継続できた。

 その後、友達にも会って、色々の意見や話を聞いたが、「気の毒だったねー。若し僕が同乗しておれば、柔道二段だから男を一ひねりしてやったのにね」と言う・・・・。

 それでも、皆凍り付いたように微動だにしない車内で、彼だけ突出した行動が出来ただろうかと、些か疑問に思わざるを得ない。同様な武勇伝を自分がその場に居たら仕掛けただろうという友人は他にもいたが、「言うは易く、行うは難し」である。

そもそも、人を殴るとしても、通常であれば,こちらが謝れば、大抵やめるのに、さらに怒って、際限なく殴り続けるなどとはは思いもよらないことである。

因みにこの悪男の裁判の結果であるが、従来から検察官の求刑をみみっちく下回って判決を下していた担当判事だったが、私が警察に厳しく処分して欲しいと述べたこともあってか、検察官の求刑通り四年の懲役を言い渡した。求刑通りはこの裁判官にしては珍しいことである。
夕希と六蔵の家は、私が入院した病院とさして遠くないところにあった。退院後、半月くらいして、私はお見舞いのお返しを持って、有希の家を訪れた。父が働きに出て、母が主に農作業に従事する兼業農家であった。夕希は笑顔で迎えてくれたが、母は大変恐縮した様子だった。父の六蔵は留守だった。

>夕希の様子

 母は、「大変娘がお世話になりました。今日も娘と山本さんは命の恩人だったと話していたところです。なにせ、女ですから、二人の屈強な男に押さえ込まれたらどうすることも出来なくて。あの時の山本さんの一声が娘の全てを救ってくれたと思っています。」「しかし、そのために山本さん一人が散々な目に遭って大変申し訳ないと思います。」と言った。
>次いで、夕希が「電車には何十人という人が乗って居て、もっと体格の良い男の人は一杯居たのに。せめて、山本さんのような人がもう一人二人居てくれたら状況はもっと違っていたと思います。」と述べた。
これを、聞いて、私は「私もそう思います。日本人は平和ボケで少しでも危険が身に迫ると動けないんですね。少なくてもあの場は生命にかかわるとは思えないので、もっと大勢に動いてもらいたかったですね」
>ふと私はそれ以前に大阪家庭裁判所に転勤していた当時に体験した大阪人の気風を思い出し、

「だけど、大阪のような民衆に活気があり、自分らのことは自分らでせにゃあかんという気風のあるところでは違うように思います」
>  そして更に

「何でも誰かがやってくれる。誰かに言われるまで動かない。これが東三河の人の気風と言うことになりますかね。残念ですが。」
>と言った。

 夕希はこの件以来、一人で電車に乗るのが怖くなって、勤めもやめて家に居た。既に心を病んでいたのだ。
彼女が災難に遭った列車は通勤時間帯で、満席の状態でありながら、私以外誰1人立ち上がろうとしなかったことから人間不信にも陥ったようである。そんなことから私は彼女の家に数回、様子を伺いに行った。
2、3回伺っているうちに、彼女の家から歩いても数分の桜渕公園を一緒に散歩したり、豊川河畔でボートに乗ったり、大津美子さんの持山であるうでこき山に一緒に上ったりした。そうこうするうちに、たまに笑顔を見せるようになったが、何かに怯えているような表情は最後まで抜けなかった。桜渕公園は新城城主が散歩した庭であることや腕こきさんは武田信玄の家臣の強者が寄って戦略を練った場所であることを話してくれた。初耳で興味深かった。
 うでこき山の中で、道を迷ったり、積もった枯れ葉の上で滑って転んだり、急な坂道では手を引っぱりあったりと、そんなことがお互いの愉しい思い出になった。
滅多に、はしゃがない彼女であるが、この時ばかりは、はしゃぎ、笑い楽しそうだった。

 そして、父と意見が合わないことの悩みも打ち明けてくれた。

 父は予想外に夕希の噂が良くも悪くも広がって行くのを快く思わず、一部私にもその矛先を向けているらしかった。
 娘の将来の縁談などにこの一件がどんな障害になるか分からないと心配している。心無い人達から、娘が傷もの呼ばわりされることを最も恐れている。父は父なりに娘のことで、心の傷を負っているのである。
>  しかし、あれ以来、彼女が働く意欲どころか、生きる意欲まで失っているようで気がかりだった。身にかかった不条理は若い彼女には余りにも過大すぎ、かかる体験を生涯背負って生きることはとてもできそうもないという感じだった。
青ざめた顔で、「あたし、死にます」と言って私を驚かしたこともある。
病院の検査ではどこも悪くないと言う。「それなら、大丈夫、気の持ちようだよ。元気を出して」と言って励ました。
しかし、彼女は徐々にではあるが、生きる屍のように変わり果てて行った。
「本当に死ぬのかも知れない」と思い慄然とした。
夕希はいつのころからか、私を先生と呼ぶようになり、尊敬しているとも言った。
やはり、今も私を頼れる唯一の人だと思い込んでいるようである。
彼女と一緒に電車に乗ったのは、事件以来四年ほど立った後のことであった。
二人で湯谷温泉峡に行った。彼女にとっては本当に久し振りの電車での旅である。
渓流板敷川を臨む湯谷観光ホテル「泉山閣」は、到着した客に抹茶を立ててくれる。鳶の宿とも言われ、朝の餌付け時には約100羽の鳶が一斉に飛来し、壮観であるが、その時でなくても10羽ぐらいの鳶が常に上空を飛翔している。
それぞれに、露天風呂に入り、昼食を共にした。
彼女はほっと一息つけたようで私も安心した。
 それから、下流の吊橋に向かう途中、国から天然記念物に指定されている馬の背岩を見た。「昭和9年5月1日天然記念物指定」と書かれた石碑に、「私の生まれる前のことだが、5月1日は私の誕生日だ」と言うと、彼女も「あ!私もそうだ」と言って2人で驚いた。
「今日は何か二人の記念日みたいだね。来年の五月一日には、一緒に誕生会でもしよう」と話した。
それから、数ヵ月後、炎暑の夏、夕希は自宅で静かに息を引き取った。原因不明の難病だった。
、行年26歳。
思い当たることと言ったら六年前の極悪非道の男2人のなぶりものにされ、深い心の傷を負って、そこから再度立ち上がれず、生きる気力を徐々に失ったこと。
>病因は事件で心身が受けた外傷によって、彼女の中の抗体をはじめとする諸々の作用が低下した結果と推測する。彼女の冥福を祈る。

 

posted by: michiru(写真) | 短編小説 | 19:56 | comments(0) | - |-